もっとしっかりとリーチする大画面広告

大画面広告は誰が見ている?

新宿アルタの上の大画面テレビ広告や、渋谷のスクランブル交差点から見えるいくつかの大画面広告、あれってたぶん広告出すのにかなりのお金がかかっていると思うんですが、どれくらいの人が真剣に見てるんでしょうか?そもそもそれだけの広告費をだす価値があるんでしょうか?たぶん、広告を出す側、広告を募集する側、共に、それなりに分析しているんでしょうが、結構微妙だと思ってるんですよね。なぜなら、自分の場合あれらの広告が印象に残らないから。

渋谷の場合、ある程度20代前後の女性っていう分かりやすいターゲットを決められると思うんですが、新宿アルタってどこにターゲットを置いているんでしょうか?まぁ、何かしらターゲットは置いていると思うんですが、そのターゲットにちゃんとリーチしているんでしょうか?

ターゲットが20代〜40代の人とか、それくらいだと何のCMを流すのが適切なんでしょうかね?そもそも、それくらいのターゲットが興味のあるものを絞れないような気がしています。

リアルタイムにターゲットを把握する

そもそも、今のターゲットの絞り方って古いと思うんですよね、調査の人とかを雇って女性がどれくらいで、男性がどれくらいで、年齢層がどうで、とか予備調査をやってるんだと思うんですが今更感が半端ないですよね。

で、リアルタイムにターゲットが把握できないものか?と思うわけです。だって今はほとんどがそうですよね?検索キーワードにあわせて広告が出たりします。(今、調べたらグーグルはいつの間にか検索結果に広告出さなくなってますね・・・)

じゃ、大画面広告でどうやってターゲットにリアルタイムにリーチするんだ?ってことですが、GPSとさまざまなソーシャルサービスを使います。

スマートフォンに広告用のアプリを入れておいて、大画面広告の前(どの範囲にするのかは検討の余地ありですが)にいる人をGPSで捕捉します、そして広告用のアプリに様々なソーシャルサービスにログインして情報を引っ張ってこれるようにします。今であれば様々なサービスがAPIを提供しているので可能です。たとえば、mixiFacebookはてなlast.fmtwitterなどなど。

これらのサービスから情報を取ってきて解析して、その場にいる集団の興味を分析するとリアルタイムにターゲットにリーチする大画面広告が可能になるはずです。このとき個人を特定する必要はありませんので、個人情報の類は一切収集しないようにしておけば、個人情報的にもそんなに問題にはならないでしょう。

これを応用すれば、テレビ売り場に行って、テレビの前に立つと、自動で自分の興味のあるチャンネルに変わって、それでテレビを選ぶなんてこともできるようになります。

さらに、このアプリを使っている人には、大画面広告の前にいるとリアルタイムで景品が当たるとか、そういった仕組みを用意すれば多くの人が使ってくれるようになるんじゃないでしょうか?

ネックになる個人情報

こういったサービスを考えるうえで、自分がいっつも考慮することがあります。それは「いかに個人情報を集めないか」です。個人を特定できる情報をなるべく使用しないようにするために、どういった仕組みを作るかをいつも考えています、個人情報は企業にとっては非常に厄介なもので、できれば持ちたくないのです。今回のソニー個人情報流出事件なんて最悪のパターンです。

後は間にいかに人間の手を入れないかです、人間がコンピュータに支配されるとき - 気になるITまわりでも書きましたが、人の手が入ると「自分に都合の良いように結果に手を加えているのではないか?」という余計な詮索をされてしまい、使ってくれる人が増えないからです。

使われるサービスというのは、機能も大事ですが、やっぱり使ってもらう人が気持ちよく使えるサービスというのが重要になると思います。