SIerからWebサービス提供企業への転職活動まとめ

行きたいと思える会社から内定をいただいたので、私と同じ道をたどろうとする人のために、いくつか転職活動で思ったことを書いておこうと思います。ちなみにもうひとつの会社からの最終選考結果待ちです。

私の経歴

私は一応大企業と言われる中堅のSIerに4年間勤めました。院卒です。
お客様のシステムをガリガリ作るというよりは、それらを作っている部隊のサポートをするのが仕事でした。その会社の中ではプログラムはそれなりにかけるほうだと思います。その他の技術的な能力はまぁ人並みだと思います。
で、SIerからWebサービス提供企業へ転職をしようと思い、4月末で前職を退職して、5月はフラフラして、6月から転職活動を始めました。
転職には大手のエージェントさんを使いました。いくつか人のコネを使える場面もあったのですが、今回はコネは使わないと決めていました。(いや、ピンチの場合は使おうと思っていましたがw)

持っておくと有利な経験

どこの会社に行きたいというのは、さほどありませんでした。厳密に言うとちょっとあったんですが、結局受けてません。
はじめのうちは大きめの誰でも名前を知っているような企業を受けて、終盤はベンチャーを受けてました。面接まで進んだのが6社、書類応募したのがたぶん面接に進んだものの2倍くらいなので、12〜15社くらいです。
色々とエージェントさんの資料で応募資格を見ましたが、経験しだいで応募できる求人がだいぶ変わります、以下にあげておきます。まぁ、以下の経験に満たない場合は応募自体は出来ますが、大体書類選考で落とされることになります・・・


ほぼどれかは必須(経験年数が少ないと一気に応募できる数が減ります)


あると有利(+αの部分)

  • アジャイル開発の経験
  • 要件定義の経験
  • 設計
  • PLもしくはサブPL
  • ロジカルな思考(まぁ、こんなの当たり前なんですが、結構書いてあるとこ多いです)
  • ソーシャルに関する開発

上に挙げたものをすべて経験として持っているなら、95%以上の求人に応募可能ですし、まともに文章書ければ書類選考は通ると思います。今の会社がどうしてもいやだっていう人も、上の条件をどれか満たせるようになるまではがんばったほうがいいです。
私はLinuxUnixの経験がなかったので、応募できる求人が半分くらいになりました・・・
希望年収もエージェントさんが出してくれる求人数に影響があるんですが、上の例は4年目の平均としてはちょっといいくらいの年収の求人の場合です。

面接で感じた大企業とベンチャーの違い

まぁ、サンプルがそれほど多くないので、どれだけ役に立つかわかりませんが、面接で感じた違いを挙げておきます。

企業が興味をもっているのは、大企業はその人の持っているスキル、ベンチャーはその人。

これは結構あからさまだと思います。ベンチャーは一緒に働きたいと思える人を選ぶ傾向が強いと思います。ですので、面接では人柄についての質問が比較的多めです、もちろん技術的な質問もありますが・・・
大企業の場合は、「〜を使って実装した」と言うと、だいたい「で、何作ったの?」と聞かれますが、ベンチャーの場合は全くなかったですね。

エージェントさん

上に書きましたが、今回の転職活動はエージェントさんを使いましたので、エージェントさんを使うと良いこと、悪いこともまとめておきます。

良いこと

  • 書類選考時に志望動機とかいらない
  • 知らない企業もたくさん知れる
  • すぐには潰れない会社
  • 非公開求人

悪いこと

  • メールでのやり取りがめんどくさい


後は注意しておいたほうがいいのは、エージェントさん経由での応募とそうでない場合で、応募資格が違ったりします、ですのでよく調べて自分の有利なほうで応募したほうがいいと思います。

転職活動の仕方

企業規模によって求める人に違いがあるので、初めに、いきたい企業の規模を決めたほうがいいと思います。まぁ、その規模の会社に自分が合っている、合っていない、は別の話なんですけどね・・・

次は、いきたい規模の企業で、どうでもよい企業をいくつか受けてみることをお勧めします。まぁ、ここら辺は新卒のときと同じだと思います。そして、新卒カードがない厳しさを味わうのがいいと思いますw
ですが、若干邪魔が入ります、エージェントさんはどんどん受けることを半ば強要してきます*1、が、そこらへんは自分にあったペースで受ければいいと思います。私も一回はじき返しました w
私もはじめの3社や書類選考で「技術力が・・・」という指摘をいくつか受けたので、経験から技術力に関して問題ないことを伝えるようにしました。

後は慣れたら、いきたい企業を受ける。どうしても受からない場合は企業規模を変えるのも手です、面接で話をすると意外と楽しそうな企業も見つかったりします。

まとめ

私は転職活動期間からすると、実際に応募した数はかなり少ないほうだと思いますが、それなりに納得した転職活動をすることが出来ました。出来れば涼しいうちに終えたかったですが・・・
コネなどがない場合は、なんにしろ、転職活動には体力的にも精神的にもタフさが求められますので、体調を万全にして望むのが重要です。

*1:エージェントさんがどんどん受けることを強要するのにも理由があります。前の会社を辞めている場合、履歴書の空白の期間が長いと転職活動に響くからです