Webサービス事業者のサービスをいろいろと使ってみての感想

まぁ、転職のための企業研究という名の下、大手のWebサービス事業者のサービス(ゲーム)をいくつか使ってみて思ったことを書こうと思います。

アプリのできは?

基本的にケータイ(Android)からではなく、PCからサービスを使いました。

ゲーム関係はクライアントにフラッシュを使っているものがほとんどですね。ってか私が触った中でフラッシュじゃないものはありませんでした。

で、私はフラッシュやったことないのでわからないですが、どこのサービスも通信エラーが異常に多いですね。「異常に」っていうのは、使っている上でイラッとするレベルって感じでしょうか。どのアプリも1時間くらい使っていると、たいてい一回か二回は通信系のエラーで再読み込みを強いられます。

後は我慢できるレベルですが、通信が遅いですね。これはひょっとするとフラッシュのクライアントが重くて、画面に反映するのが遅れてるだけかもしれませんが・・・

フラッシュそのものについて「通信系が弱い」など、それに類することを聞いたことがないので、クライアントの実装かサーバ側のプラットフォームが問題なんだろうと思います。でも、アプリはいろんな協力会社がそれぞれ作成して、プラットフォームに乗せていることを考えると、どのアプリ作成会社もフラッシュの実装に同じような問題を抱えてるとは正直考えづらいので、Webサービス事業者のプラットフォームが悪いような気がします。プラットフォームそのものが悪いのか、アプリ作成会社に提供しているAPIの出来が悪いのか、どっちかでしょうか。

プラットフォームを提供している会社が、自前で作っているアプリは通信エラーが比較的少ないところもありました。

普通のHTMLのWebアプリがほとんど通信エラーを起こさないことを考えると、出来は今の段階ではお粗末といわざるをえないような気がします・・・

アプリの独自性は?

アプリの独自性については、いくつかのバリエーションに分類できるくらいで、どれも似たり寄ったりですね。

RPGと名のつくものは、何かを実行するのにポイントを消費して行うものが多く、そのポイントは時間がたつと回復するというものがほとんどですね。これは廃人とライトユーザーの差をなるべくなくしたいがための配慮でしょうが、私はこの手のやり方は好きではありませんね・・・

後はカード系ですかね。スポーツ系にカードの要素を取り入れたものと、カードゲーム(デュエル系)そのものに分類できますが、ここでは一緒くたにしてしまいます。これは、ゲームを有利に進めるためには課金してレアカードを得る必要があるというものですね。

どれも、自分ひとりで進めるタイプのものは少なく、他のユーザが絡んでくるものが多いです。なんか、これをソーシャルグラフ(ソーシャルネットワーク)の実用例だとか言われると悲しくなります。ただ単にソーシャルグラフを人集めに使っているだけです。

ソーシャルプラットフォームによるゲームはバブルである

「バブルである証拠を示せ!」と言われると困りますが、これは勘です。ってか多くのIT関連の人はバブルだと思っているはずです。

小さい会社だとゲーム系のアプリを収益の柱にしているところが多いですが、数年のうちに大半がつぶれるか、合併・吸収されることになるでしょう。

大手Webサービス事業者はプラットフォームだけを持っていて、ゲームを外注する(外注という言葉は正しくないかもしれませんが)のは、バブルだって言うのがよくわかっていてるから、リスクマネジメントしているんだと思います。

生き残るには?

これ以下は無責任なこと書きますが・・・


一つ目は、アプリを提供している会社は、独自のソーシャルグラフを今のうちに何とかして構築すること。

ゲームを使っているくれている人のソーシャルグラフを何とかして構築して、それに基づいたサービスを考えるってことでしょうか。たぶん、プラットフォームを提供している会社との契約とかでできないような気がしますが・・・

やたらとFacebookの、実名でかつ実際に会ったことのある人ソーシャルグラフが有用だともてはやされている感がありますが、私はmixiのように実際の友達関係や、ネット上だけの友達が入り混じったソーシャルグラフtwitterのようにまったく知らない人がほとんどのソーシャルグラフ、すべて有用だと思っています。

要は、特性に合わせたソーシャルグラフのうまい使い分けをするべきだといいたいわけです。ゲーム上だけのソーシャルグラフもきっと何か有用な一面があるはずです。


二つ目は、お金を回す仕組みを考えること。

そもそも、日本がこれからずっと右肩上がりの成長をすると思えない状況で、「アプリを使ってくれている人」→「アプリ開発会社」という一方通行のお金の流れを変えないとジリ貧だろうと・・・。(まぁ、各会社とも日本だけでは利益が限定されるので、世界進出を狙っていますが、世界の経済だって怪しいもんです・・・)

個人的には「アプリを使ってくれている人」←→「アプリ開発会社」という相互のお金の流れを作り出す必要があると思います。これをやると会社の利益は下がるかもしれませんが、長い目で見ると売り上げが増えると思ってます。利益は薄利多売になると思いますが、長く使い続けてもらえるような気がします。ただ、これはいち早く手をつけたところが勝ちだと思いますが・・・


まぁ、後は「時間/優位性」を「お金」と交換するというモデルがいけてないと思ったり、「課金者=有利」という方程式しか考えられないのがいけてないなぁと思ったりしてます・・・

追記

「アプリを使ってくれている人」←→「アプリ開発会社」っていうのは別にお金である必要はなくて、情報だとか、物だとか、そういうものでもいいと思っています。